水虫

水虫はカビの一種である白癬菌が人の体に感染することで起こります。水虫をそのままにしておくと徐々にほかの部位に症状が広がるだけでなく、家族など他人に感染がさせてしまうことも少なくありません。そのようなことを防ぐためにも、早めの治療が肝心です。
一般的によく見られる足の水虫は、バスマットの共有や蒸れやすい環境で感染が広がりやすくなります。白癬菌が皮膚付着し内部に入り込むのに24時間以上かかるといわれていますのでこまめに洗うなど皮膚を清潔にすることやバスマットやタオルの共有を避ける、こまめな床の清掃、通気性の良い靴を使用するなどして家族間の感染を防ぎましょう。

◎感染しやすい部位には以下の部位があります。
・足(足白癬)
かかとや指の間のほか、足底から足のフチにかけて広範囲で見られます。ジュクジュクした浸潤タイプと、皮膚がむけて赤くなる乾燥タイプとがあります。

・爪(爪白癬)
爪水虫のこと。足の親指の爪によく見られます。足の水虫が原因で起こることが多く、爪の先が白くにごって爪の付け根にも広がるタイプや、爪の真ん中にできた傷から感染して広がるタイプ、爪の付け根から広がるタイプがあります。爪がもろくボロボロになり、分厚くなって通常の爪切りで切れなくなることもあります。

・手(手白癬)
足の水虫から感染することが多く。症状は厚く白くなったり、赤みを帯びたり、小さい水疱(ぶつぶつ)ができたりします。片手のみに現れることも少なくありません。また、足の水虫ほどかゆくない場合も多く見受けられます。

その他にも頭皮や顔、おなかや背中などの体幹、陰部に感染し、かゆみを生じることもあります。

基本的な治療は外用薬を塗って治療します。ただし、爪の水虫など外用薬では効きにくい場合は内服薬で治療します。また、手湿疹掌蹠膿疱症汗疱など治療方法が異なり水虫とよく似た症状を呈する皮膚の病気が多数ありますので、皮膚組織を顕微鏡で見て白癬菌の有無を確認し診断します。